本馬くんえほんシナリオ大賞授賞式を開催しました
《2025.5.24》本館
「本馬くんえほんシナリオ大賞」の授賞式を開催しました。
授賞についてはこちらをご覧ください。
大賞を受賞した酒井みきさんの言葉
みなさま、こんにちは。酒井と申します。
本日は、このような素晴らしい賞をいただき
心より感謝申し上げます。
私は、小さなころから絵本が大好きで
ページをめくるたびに広がっていく世界に
胸がときめいていたのを 今でも覚えています。
なかでも、両親が読み聞かせをしてくれたとき、
一緒にセリフを言って笑いあった時間は、
今も私の心をそっと支えてくれています。
この絵本も、
こどもたちの「心の土台」になるようなストーリーにしたい。
そう願いながら、物語を書きました。
制作の途中で、大きな転機となったのが、
図書館の催しにあった
児童文学作家・升井純子先生の講演会でした。
「自己満足なら、日記に書いたほうがいい」。
その一言で、私はふと立ち止まり、
そこからは、本馬くんというキャラクターと向き合いながら、
これを子どもたちはどんなふうに読んで
どんなふうに心を動かしてくれるんだろうか?と想像しながら、
物語を重ねていきました。
新ひだか町出身の夫が話してくれた、
子どものころの思い出もヒントになっております。
近所に移動図書館のバスがやってきていたそうなのですが、
なぜか、ちょっと不思議なマイナー調の歌を流しながら現れるんだそうです。
でもその歌が聞こえてくると、
「あ、本がやってくる!」と子どもたちはワクワクしていたんだとか。
私はこのエピソードがとても好きで、
その記憶から、本馬くんが移動図書館のように
町をまわって本を届ける、
ちょっとふしぎで、思わずクスッと笑ってしまうような
お話にしたいと思いました。
この絵本が、誰かの「好きのきっかけ」になれたら―――
こんなにうれしいことはありません。
本日は、本当にありがとうございました。

右から 目黒さん(佳作)、酒井さん(大賞)、
画面:おがわじゅり先生、山口さん(優秀賞)、久保田教育長



絵本完成は2026年3月を予定しております。
完成した絵本は図書館で貸出と2026年4月より新1年生にむけてプレゼント、ふるさと納税返礼品となる予定です。楽しみにお待ちください。
寄付企業:エア・ウォータ―北海道・産業ガス株式会社
